第73回社会を明るくする運動の内閣総理大臣メッセージ伝達式と総決起集会が7月4日、手稲区民ホールで開かれました。
 手稲区保護司会と手稲更生保護女性会、手稲区の主催です。
 約60人が参加。板垣裕子保護司会長が、岸田文雄首相のメッセージを高久政行区長に手渡しました。このメッセージは「犯罪や非行の背景には、社会におけるさまざまな”生きづらさ”が存在していることが少なくない。生きづらさを抱えた人、再出発を図ろうとする人を受け入れることのできる社会の実現を目指す」などという趣旨です。
 森田浩手稲警察署長が「区内で今年は6月末現在、昨年同期より24件多い217件の犯罪が起き、交通事故や特殊詐欺が増えている。①高齢者の見守り②闇バイトなど少年犯罪防止③交通事故、特に自転車のルール定着ーに力を入れている」と述べました。
 このあと、手稲署の山崎哲也生活安全課長が「犯罪発生と特殊詐欺」について話しました。それによると、過去5年の区内刑法犯数は2021年まで減少が続いていたのに、昨年から上昇に転じました。同署は、自転車の2ロックを推奨し、防犯カメラの設置によって犯罪に強い環境をつくっています。特殊詐欺の対策は、ニュースなどで手口を知っておく、送金前に信頼できる人や警察に相談する、在宅時も留守電にすることを挙げました。最後に「家族と地域のきずなを大切にして、詐欺被害を防いでほしい」と呼びかけました。