なやめる子どもへの理解と支援 
迷っていませんか?子どもとの接し方!

 2025年度の第30回公開研究会が10月16日、手稲区民センターで開かれ、法務少年支援センターさっぽろ地域非行防止調整官の川崎健一郎さんが「問題行動の理解と対応について」と題して講演しました。
 手稲区と手稲区保護司会、札幌手稲更生保護女性会が主催し、保護司や学校関係者ら92人が参加。川崎さんは、30年来、少年鑑別所と刑事施設で心理アセスメントや心理教育に携わりました。現在は、札幌少年鑑別所で地域の相談業務に従事しています。
 法務少年支援センターさっぽろは札幌少年鑑別所に併設されて10年たちます。札幌のほか道央全体を担当、少年の非行や健全育成などの専門機関として地域からの依頼を受けて、矯正のノウハウを生かした援助をしています。 
 講演では、現場で気をつけていることとして「その人の問題や特性、環境に合わない対応をしても効果が乏しい」「まずは子どもを理解する」と語りました。
 問題を抱えた少年の5つのタイプを列挙し、「愛情欲求不満タイプでは、早期改善は難しい。安心、安全を確保し、親身に話を聴き、時間をかけて見守る」などと説明しました。問題行動を理解するポイントとして、何が足りない、何に困っているかという困り感を理解することを強調。支援する側の問題として、子どもの反応を待てず、子どもが3割も話せていない例を挙げました。「事情や心情を聴き取ることを最優先し、相手に7割話させてほしい」と語りました。
 最後に、協力校である手稲区稲穂中の吉本将樹校長が、「近年の非行少年の特徴として話された、反社会性から非社会性へという傾向など学校現場でも痛感している。支援・指導する際に注意はshort短く、simple単純に、sharp鋭く)も心がけたい」と、総評を述べました。

少年非行について講演する川崎健一郎さん

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