「ひもとくように」 面接の研修
2024年度の第3期定例研修が3月4日、手稲区民センターで開かれ、札幌保護観察所の保井博貴統括観察官が保護司の面接について講演しました。
保井さんは「面接は日常会話と違って、対象者の社会復帰という明確な目的をもった会話である」と言います。「普通の生活」が何かをわからない対象者が多いことから、「対象者に普通の生活とは何かを理解してもらう。種をまくように、その時は理解されなくても、10年、20年後に気づくかもしれない」と述べました。
保護司との面接は、対象者が守らなければならない一般遵守事項で、会わないと違反になると強調。初回面接には、できるだけ保護者や引受人にも来てもらい、本人との約束を聴いてもらうことを勧めました。定期面接では①生活状況の確認②保護観察中であることの意識ーの2点を重要としました。
困難例でも「往訪・来訪、個別・複数面接などいろんな場で、ひもといていく」と、何度も接触して信頼関係を築くことを提案しました。