支援で大切な点は 第30回公開研
「外国では大麻は認められていると、正当化する子にどう対応するか」「1人で何役もしない方がいいのか」ー10月16日に開かれた、第30回という節目の公開研究会。支援する際のポイントに関心が集まりました。
講師の川崎健一郎さんは、非行少年を矯正するベテラン。参加者の質問に答えて、「正当化の裏に何があるのか。知識不足なら厳然として教えるしかない。『おれが大麻をやる理由をわからないのか』と、何かを守るために言っているのかもしれない」と、正当化する背景を探るように促しました。
また、支援者が役割を分担し、組織として対応することも大切だと話しました。支援者が聴く側や指導する側など1人で何役も担うより、少年にとって、わかりやすいからです。
法務少年支援センターさっぽろは、札幌刑務所の隣接地にあります。少年鑑別所とは別棟の施設で、一般の人も入りやすい、きれいな造りです。対象者はこれまで小学1年生から76歳まで、相談内容は非行や犯罪、健全育成に関するものなら何でもよく、幅広いそう。本人からの相談も受けています。相談は、電話011・787・0111へ。
