市の再犯防止計画を学ぶ
刑法犯検挙者の約半数を再犯者が占める状況(過去5年間)を変えたいー。手稲区保護司会は8月29日、区民センターで、「札幌市再犯防止推進計画の検討状況について」研修会を開きました。
本年度の第1回自主研修会です。講師は、市地域振興部の地域防犯係長の下川原幸佑さんが務めました。
市が5月に設置した同計画検討会議は4回目の8月28日に案をまとめました。9月6日の審議会で正式に案として決定される、できたてほやほや。
下川原さんの説明によると、計画期間は2024年度から5年間。目標として、札幌市と石狩市、北広島市、当別町内の再犯者数を計画策定時の2021年の1602人から27年には1350人以下に減らします。市民アンケートで、犯罪をした人の立ち直りに協力したいと「思う」か「どちらかといえば思う」人の割合を23年度の27.7%から28年度には50%以上にします。
このために、就労・住居の確保などさまざまな支援に取り組むとしています。
会員からは「犯罪をした人を雇う企業への優遇策として、市の総合評価落札方式の入札で加点の導入を検討する取り組みを前向きに進めてほしい」「協力雇用主の職種を増やしてほしい」「市全体だけでなく各区の取り組みを」などの要望が出ました。
これに対し、下川原さんはそれぞれ「前向きに進めたい」「SNSの活用も検討したい」「区としてできるものを検討したい」などと答えていました。