道央ブロック更生保護研究大会
本年度の道央ブロック更生保護研究大会が10月31日、カナモトホールで開かれました。
道地域生活定着支援札幌センターの石井隆さんが「いきづらさを抱える人々に寄り添い、支え続けるために」と題して講演しました。石井さんは刑務所から出てきた人や、裁判で起訴猶予や執行猶予になった人への支援をしています。
世界保健機構による知的障害者の人口比率と日本で手帳を持つ人の数から、日本では100万人から200万人台の知的障害者が手帳を持っていないと推定されます。「その2次障害で統合失調症やうつ病になった人と保護司は出会うかもしれません」と語りました。
認知症は福祉施設で使われる長谷川式認知症スケールで20点以下になると、補助が必要とされ、10点以下になると意思確認もできなくなります。「できれば、刑務所に入れないで、認知症の診断を受けて福祉につなげたい」と話しました。
また、住所地を転々とする特性を持つ人がいることを理解し、「寅さん方式」で柔軟に対応することも勧めました。
このあと、表彰式に移り、手稲区内からは保護司ら13人と2団体が、法務大臣表彰・感謝状などを受けました。